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「365日、北泉!」その波の魅力と特徴を地元プロサーファーが解説!

太平洋に面する北泉海岸は、北東から南東の幅広いうねりを拾うため、年間を通してコンスタントに波がブレイク。背後にある阿武隈山地の影響で、風が入りづらいのも特徴だ。駐車場が200台以上もある広いビーチは、左側の防波堤、中央、右側の防波堤で波質も変わるので、コンディションに合わせて移動するのがベター。うねりの弱いときはビギナーも安心の遠浅ビーチ、東〜南うねりでサイズアップする。とはいえ、波は刻一刻と変化する。地形を把握する地元プロサーファー・佐藤広さんに、その魅力を詳しく伺った。

初心者から上級者まで受け入れるビーチブレイク

「北泉は東から南方面のうねりを拾いますが、北うねりが回り込んで入ってくるときもあります」と佐藤プロ。「ただしビーチブレイクなので、海が荒れると地形も変化します。年間を通しての特徴は、春は南岸低気圧が入れば頭ぐらいの波がブレイク。この時期は南風が多くて、面が悪くなりがちですが、気候や波の大きさを考えると、初心者も楽しみやすいシーズン。夏は朝晩が無風になることが多く、伊豆諸島周辺に台風ができると、波が反応し始め、遊べます。夏はライフセーバーもいるので、安心してサーフィンを楽しめます」

北泉のベストシーズンは秋!

「北風が増える秋は、北泉のベストシーズン。台風の位置によっては、1週間程度、良い波が続くこともあります」。ムネ〜アタマのパワフルな波がブレイクするため、上級者も大満足。「真価を発揮すれば、堤防脇のレフトにいいバレルが登場。シーガルか3mmウエットスーツで入れる時期なので、ノーストレスで最高のサーフィンを楽しめます」。その後に訪れる冬は、5mmセミドライにブーツ、グローブ、ヘッドキャップなどを装備。東北サーファーの必需品だ。「冬は面がクリーンな日が多いです。ただ、西風が多く、波が良くてもサーフボードが降りていかないこともあります」。北泉は、さまざまなうねりや風に敏感がゆえ、一年中波がブレイク。つまり潮目によってはカレントも強くなるので、1人では海に入らないようにしたい。

狙い目は、人の少ない平日の“朝二”

朝イチは仕事前のローカルサーファーで賑わう北泉。とはいえ、湘南や千葉の海と比べると、その数は圧倒的に少ない。トリップサーファーには嬉しい光景だが、地元の人に配慮するなら、その後の時間帯を狙いたい。「平日の昼間などは、かなり人が少ないですよ」。オープンな雰囲気漂う北泉海岸は、ショートボードからロングボード、SUPまでOK。波も十分にある。「近隣には駐車場が整備されていないサーフポイントもあるので、停める場所がわからなかったら地元のサーファーに聞いてみてください」。ルール&マナーを守りながら、楽しくサーフィン! ショートボーダーにも配慮して、みんなで北泉の波をシェアしよう。

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